前回はオーストラリアでのお葬式、参列にあたっての服装の紹介をしてきました。
今回は葬儀本体について紹介していこうと思います。
(キリスト教バージョン)
ちなみに私は日本のお葬式にも行ったことがないので
想像でしか比べられないのでその辺はすみません。
まずこの日のお葬式は11時15分から開始でした。
私は彼と彼の家族と10時半には現地に到着していました。
さすがにパシャパシャ写真を撮れる雰囲気ではないので
説明が多くなりますが葬儀場の敷地内に入ると
数メートルごとに小さな建物がたくさん建っていて
その建物ごと各地で葬儀が行われているといった感じでした。
だから早く来たところで別に何もできることはないし
ほぼ全部葬儀場の人がやってくれるので私達は参列してくれた人に
挨拶したり話をしたりして時間まで待っていました。
11時前くらいから家族、親戚、友人、知り合いなどの順番に受付がはじまり
会場に入っていきます。
私はどこの部類に入るのか分からなかったし彼も彼の家族も自分たちの事で精一杯だったと思うので私のことは気にかける余裕はないだろうなと思って彼の友達と一緒に受付と開場を待ってました。
友達と一緒の席に座ればいいか、みんなどこ行ったのかな〜。
って思ってたら彼のお母さんから呼ばれ、手を引かれて親族の席に案内されました。
彼の家族や親戚と結構濃い付き合いをしていることもあって周りはみんな知ってる顔ばかりで緊張することなく親戚の人の隣、彼の後ろの席に座らせてもらいました。
室内は広い教会みたいな感じで両サイドに長椅子が数列置いてあって
1番前から家族、親戚、友達、知り合いといった順に座っていきます。
11時15分きっかりに式が厳かな音楽と共に始まりました。
オーストラリアってゆっくりしていて時間にルーズな人も多いんだけど
さすがに(?)お葬式はぴったりの時間に始まりました。
司会の人(神父さん?)が台に上がり長めのお話。
傍らにはお父さんの入った棺桶とその上にお花が置いてありました。
ちなみに棺桶の中のお父さんの顔を見ることはありません。
日本だと葬儀とか通夜とかで顔が見れるんかな?
こちらでは亡くなった後の顔を見ることはありません。
だから私の知っているお父さんの最期の顔は2週間前にバックヤードで食後のタバコを吸っているシーン。
司会の人の長いお話はもちろん英語です。
私は英語のリスニングテストでもしてんのかって気持ちになりましたが
内容が悲しいので英語脳をシャットダウンしました←
母国語でない言葉を聞く時は日本語よりかは集中して聞かないと聞き取れないことが多いのでその集中力を切ることで英語をシャットダウンすることができます。
なので途中から聞くのをやめました。
この後は家族からお父さんへのお手紙。
これはなんとなく泣いてもいいから聴きたいなって思ったから聞いた。
自分で読めそうにない人は司会の方が代わりに読んでくれます。
式の直前に司会の方が家族のところに来て「自分で読める?」って
聞きに来てくれます。
彼はしっかりと台上に上がって自分の言葉でお父さんに手紙を読んでいました。
悲しいな、、、って思っていたけどさすがオーストラリア!
手紙は笑かしに来てOKなのです。
彼はお父さんとの手紙の序盤で
「お父さんは釣りが大好きです。ある日の朝、お母さんが僕を小学校まで送ってくれた時、その10分後にお父さんが学校にやってきて「釣りに行くぞ!」と言って学校に迎えに来る、そんなお父さんでした。」
っていう手紙を読んで一同大爆笑!!!!!
そんな式でした笑
もちろん最後は、お父さんは僕にとって最高の釣り友達だし・・とか話してて
私もう涙止まらんくて泣きまくって隣に座ってる彼の親戚のおばさんが「大丈夫?」
って私を心配してくれるほどでした笑
式はだいたい45分くらいで終わって
お父さんの大好きな音楽で一同退場。
音楽もまたすっごく明るい音楽でここでもみんな笑顔で退場しました。
すごくいい式だったな❤️
そのあとは別室でフィンガーフードという
サンドイッチやミートボール、ソーセージロールなどの
手で食べられる食べ物とコーヒーやジュースをビュッフェ形式で食べて
談笑しながら良いタイミングで帰るといった感じでした。
写真が終盤に撮ったものだから食べ物少ないけど
本当はテーブルにずらっと食事が並んでました。
私はなんか初めてってこともあって放心状態で全然食事が進まなかったから
あんまり食べてないけど・・・。
ここでも親族は大忙し💦
式終わりにみんながハグをしてくれます。
「良い式だったよ〜」「手紙ナイスだったよ〜」ってみんながハグしに来てくれます。
ってかこの国は挨拶がハグだから何かあったら常にハグしてます。
親族はだいたいほとんどの人が帰ったら残りの人にも帰りを促して
この後まだ話をしたりお茶したりしたい人はみんなで親族の家に向かいます。
お父さんは土葬になると思うんだけどこの日は式だけで土葬やら火葬やらってのは
後日になるけど立ちあいはないみたいです。
家に帰ると式場に残っていた親戚たちとご飯を食べたり話したり、、、。
最後まで家に残っていた人はだいたい7時くらいに帰って行きました。
だいたい1日の流れはこんな感じで1日がかりのイベントになりました。
海外だな〜って思うところは
葬儀に日程などはフェイスブックで知らせたりすること
人が亡くなることは悲しいことだけどそれを悲しい、お別れとだけ捉えるのではなく
「旅立ち」として笑顔で送るという感覚。
そしてそれに対してのフェイスブックの「いいね」はグッドボタンよりハートのボタンを押す。
悲しいボタンを押す人はいるけど圧倒的にハートのボタンを押す人が多くて
そういった感覚も日本とは違うなと思いました。
日本人なら無難にグッドマークか悲しいマーク押しそうなのにね。
あとびっくりしたのは
お墓の場所がものっすごく綺麗ってところ💡
日本だと竹林とかあるようなところに墓石が並んでてどんよりした暗い雰囲気
って感じがするけどオーストラリアは一面緑の芝生でその上に墓石が並んでて
備えてあるものもカラフルなお花とか可愛いぬいぐるみとかでなんだか
明るいな〜って感じでした。
最後にお葬式に持っていくものあるのか、、、?
お金とか包むの?って疑問に思うかもしれませんが
お金を包む習慣は日本、中国などのアジア圏くらいなので
まったく必要ありません。
そんな習慣はオーストラリアにはないので持っていかないように。
どうしても何かしたい場合はお花かメッセージカード、またはその両方を
家族にプレゼントしてください。
数名の方がお花とメッセージカードを持ってきてくれてたけど
みんな葬儀場ではなくて直接家に持ってきてくれてました。
たぶん葬儀場に持ってくると荷物になって大変だから
葬儀数日前や式後の家に行く時とかに渡したらいいと思います。
お供え花 花束 お供え生花 お悔やみ 供花 命日 四十九日 葬式 法事 花 家族葬 花 仏壇 (最短でお届け)
こんな感じで写真少なめのくせに文字ばっか多くて
退屈だったかもしれませんが貴重な体験をさせてもらったので記事にしてみました。
そんな9月12日は彼のお父さんの62歳の誕生日。
天国でビールとタバコを嗜んでいることでしょう。
god bless you ❤️