前回の記事で現在私はメルボルンで訪問のサポートワーカーをしていると書きました。
簡単に日本の感覚でいうとヘルパーに近かったり、訪問介護に近いポジションだと思います。
オーストラリアでは
サポートワーカーって呼んだり介護士のことをアシスタントナース(AINやPCAなど州によって呼び名が違います)って言います。
VIC州ではPCA(Personal Care Assistant)と呼びます。
私はこの仕事をメルボルンのコミュニティでたまたま見つけ、
日本でも看護師をしていたし、ずっとこっちでも医療に携わる仕事をしたいと思っていたので
応募してみました。
丁度この頃(2022年の10月くらい)は配達業(Door dash)をしていて、地方の現地のお店やお客さんとコミュニケーションをとることが多くなっていたので英語もある程度自信がついてきていた頃でした。
(この時渡豪5年目にしてやっと英語に自身がついてきた。現実ってこんなもんよ。そんなん簡単に外国語が喋れるようになんてなるわけないの。)
勇気を持って応募!
会社とのやりとりはメール。
送られてきたURLから必要事項の記入と録画面接!
録画面接は何度かオーストラリアで仕事を探すときに出会ったことがあるからだんだん主流になってきてんのかな?
自分でスマホで録画して、画面に書かれている面接内容に答えるん。
確か3〜4個くらい質問があってそれぞれ録画して投稿。
録画は何度でもやり直せるのでかんぺを作って挑んだ笑
あと必要だったのはCPRのCertificate!
いわゆる心肺蘇生の実技を受けたら貰える証明証。
とりま必要な書類と面接を突破したら
2日間の講習(座学)があって全て終了したらやっとお仕事開始!
応募から仕事開始まで約1ヶ月かかったから個人的には早く仕事したくてうずうずしてた!
けどいざ始まるとなるとやっぱ緊張。
日本で臨床経験があると言っても日本のみで日本語のみ。
英語での看護なんてしたことないから不安だった・・・が
まぁ実際やってみたら楽しかった。
やっぱ人と関わる仕事たのしーーーーー!!
って持ち前の(?)コミュ力でどんどんレギュラーのクライアントさんがつくことに。
このお仕事はカジュアルで、エージェントを通して訪問先を決めるので
基本的には行きたい曜日、時間、クライアントをチョイスすることができる💡
私は日本での看護から数年離れてて自信がなかったので、ADLが割と自立している人や認知症の訪問をまず担当して、だんだんシャワー介助が必要とか片麻痺の人のケアとかに最近はついてるかな。
あとは実習でしか経験してなかった精神疾患の人のケアも結構することが多くて日々学びだと感じてる。
実際は訪問看護(介護)自体が初めてなので全て学び。
一番に感じたのは、病棟は1ヶ月以内にほとんどの人が退院なり施設なり転院なりして病院を去っていくので、個別性のある看護と言ってもあまり深くないというか、ある程度学校で勉強した疾患に合わせたケア+個別性少々って感じだったけど、訪問はその人の生活の一部にがっつり介入するわけだから、病棟の時よりもより個別性のあるケアが必要だということを常に感じる。
あとは余程のことがない限り長い期間その人を担当するから、信頼関係も病棟以上に必要だったりする。あと家族ともね。
個人的に思うことは、自分のポジションがサポートワーカーだからなのか、国柄なのかは分からんが、報連相が壊滅的笑
病棟育ちの私は些細なことでも報連相は当たり前で仕事してたからいろんな情報を元にアセスメンとできてた。
けど今はたまたま訪問先でナースやケアマネに会えたらいろんな情報共有はできるけど、記録は職種ごとに別(特に私なんてエージェント経由だから)になってるから他の職種の人の記録が見れんのよね。
だからたまになんでこの週だけ訪問日が多くなったのかも分からず訪問リクエストが来たり、なんでこの薬今飲んどるんじゃろってのが分かりにくかったりする。
インシデントや気になったことを会社に報告もするけど、しょうもないことに関してはすぐ返事くれるのに、肝心なことの返事はなかなかくれんかったりしてちょっとモヤモヤする。
言ってみれば、私はこの国でまだ看護師ではないから、ただのケアラーがアセスメントや報連相なんてしなくてもいいんかもしれん。
言われたことだけ何も考えずにやっとけ的な?
ケアラーによっては本当に最低限のケアだけしたり、記録もその日何やったんか全然分からんようなスーパーシンブルなものだったりだし。
だから私はこの国のやり方?やポジションにあった仕事をしたらいいんだろうけどさ。
やっぱ看護師としての目線でケアしちゃうよねー。
だってそれしかケアの方法知らんのだもん笑
こういうところが時々モヤモヤして「自分がこっちでも看護師だったらもっと力があるんかなー」とか考えちゃったりする。
ケアマネはケアラーの記録は読めるみたいだから、私の記録読んで
「あなた日本で看護師だったのね!こういう書き方だと訪問中に何やったのかわかりやすくて凄くいいからこのままこの感じで継続して!一緒にこの人の最善のケアをしていこうね!」って褒められたりはするけど・・・。
あと、この国で看護師ではない私がケアラーとしてできることは
- 薬の管理(内服の声かけ、服薬チェック、ただし薬自体に触れることはできないのでクライアント自身が封を開けて飲むまでを目の前でチェック)
- バイタル測定(必要時)
- トイレ、シャワー介助
- 創部の簡単な消毒と保湿やクリームの塗布
- 買い物の援助
- 掃除
- 簡単な食事作り
- 病院やデイサービスの付き添い
- 本人希望があれば雑談やレクリエーション、散歩など
- その他雑用
ざっとこんな感じかかな?
でもこの1つ1つの内容も訪問先によって全然違う。
まじで個別性!
まぁそんなこんなでオーストラリアの訪問サポートワーカーについて書いてきましたけどね。
トータルしたらやっぱり楽しい。
オーストラリアに来てから飲食業に始まり、マネージャー業、配送業などやってきたけど、やっぱり看護が介護のようなケアが必要な人に携わる仕事が好きだなぁって思う。
そしてこの仕事はほんまに一生勉強。
経験も大事だし、ふとしたことで、こういうケアでこの反応が返ってきた!👏
みたいな発見もある。
ま、日本でも看護師として全然未熟で分からんことも多かったし、
これからもまた自分のハードルあげてこっちでも看護師になりたいなんて
思っちゃてるからね。
私は他の人よりかなり時間かけて実現していくと思うけど
今の仕事もまだまだ楽しんでいこうと思っておるよ。
とりあえずクリニック、病棟、訪問ときたから次は施設とかデイサービスで働いていろんな現場の看護に携わりたいなー。
あー夢夢笑
いつか叶いますように⭐️
何処かの誰かにこの記事が役に立ちますように!
人気現役看護師YouTuberの四季さんが書いた 看護師1年目の教科書